シリコンバレーでは現在、電気自動車や自動走行車の話題で盛り上がっている。しかし全体的に見るとまだまだ普通のガソリン車の方が売れている。実際に自動車業界はどうなっているのか。カーディーラーであり、ディーラーへのコンサルも行っているMax Zanan氏の話をまとめてみた。
まず、売り上げについてだが2008年の不景気を抜け出しガソリンの価格が下がったことを受け、自動車が買いやすくなっている。また、ローンも低い値段で組めるため多くの人にとって自動車は手に入れやすくなった。そんな中で人々はどの自動車を選ぶ傾向にあるのか。
Zanan氏によると、ハイブリット車ならプリウスがトップであり電気自動車ならテスラしかないと言う。しかしテスラは多くの消費者にとって高すぎるようだ。電気自動車やハイブリット車は最初の四半期の売り上げの2.7%にとどまっている。
「テスラにとって本当の山場になるのは3年以内に出るであろう安価なModel 3を発売した時ですね。ガソリン車やハイブリッド車にどのような影響が出るのかその時に分かります。」とZanan氏は言う。
アウディやポルシェといった老舗メーカーも電気自動車に力を入れ始めている。しかしテスラの強みは先駆者であるだけでなくソフトウェアとハードウェアを自社で作っていることにある。他のメーカーはそれらを大量生産のため外部に依存している。実際、テスラにその他のメーカーが追いつくのはかなり難しいだろうとZanan氏は推測している。
日本メーカーはトヨタのプリウスがハイブリット車で一歩先を行き、一般車だとスバルなどが海外では人気である。しかし電気自動車や自動走行車といった分野ではテスラやグーグルに大きく引き離されているようだ。テスラにも期待が高まるが日本メーカーがどこまで追いつき、追い越せるのかも気になるところである。
翻訳記事元
http://techcrunch.com/2015/10/09/what-car-dealers-still-think-about-elon-musk-and-company/
HackLetterのライター兼エンジニア/大阪大学に在学しトルコ語というまず誰も学ぼうとしない言語を専攻する変人。またメガネ掛け機とよばれるほど、メガネをこよなく愛している。趣味はスタバでコーヒーを飲みながらMacで作業することのため意識が高い学生と勘違いされがちである。現在大阪の某スタートアップでエンジニアとして修行中。人々の生活を楽しくするサービスを作ることを目指し今日もスタバでコーヒーをすする。