男性のリーダーが圧倒的に多いシリコンバレーで、男女同権(Gender Equality/ジェンダーエクォリティ)について、働く女性たちは声を上げてきた。職場にて 直接的な偏見や、間接的なハラスメントを日々抱える女性は数え切れない。
以下のグラフは、シリコンバレーで何割の企業が最低一人の女性役員を雇用しているのか、何名の女性が企業で役員として働いているかを表している。これらは数人で構成されたスタートアップではなく、平均8500人の社員を抱える約150社のデータをもとにして出された平均値である。
シリコンバレーでVCから投資を受けた企業の女性CEOは全体の3%以下。テクノロジー畑の第一線で働く女性は著しく少ない。
Googleは全体の30%の女性社員の中でテクノロジーに関する雇用者は その内17%と公表した。Airbnbでは男性143名に対して18名の女性が構成されたチームが稼働している。
職場でセクハラを経験したり昇格の機会を逃したり、女性という理由で退社を余儀なくさせられるケースも珍しくない。また、シリコンバレーで働く女性のほとんどは白人とアジア人。黒人や少数派民族の女性は女性差別に加え、人種差別に苦しむ女性もいるようだ。
時代の最先端を行くシリコンバレーで、なぜこのような事態が起きているのか。
そもそも大学でエンジニア専攻としての教育を受ける女性は、男性に比べて少なく、進学後も脱落する女子生徒が多いようだ 。
エンジニア専攻の女性は低下の傾向にある。2013年には、コンピューターサイエンス専攻、エンジニア専攻の女性の大学卒業率が全体の20%を下回った。
また、研究室で同じ仕事を希望する女性と男性では、ほぼ同等の経験やスキルを持ちながらも、男性の方が受かりやすいことが証明された。
一方、Google人事管理部の上級副社長、ラースロー・ボック氏は職場の均衡な男女比は大きなメリットをもたらすと考えているようだ。ボック氏は、女性や少数民族の雇用傾向を問題視すると共に、社内環境と教育面についての改善を促した。そして、次のように述べた。
“さまざまな人種や男女のバランスが取れているチームは、より良いアイディアを生み出します。職場での均等な男女バランス、人種の多様化は、社員の生産力を格段に引き上げることができます。”
Microsoft取締役のマリア・クローベイ氏は、 働く女性の促進を図ると共に、企業の男女格差問題について、“行動する企業はするし、しない企業はしません。解決を志し行動する人が多いほど、問題のより早い改善につながります”と述べた。
より多くの女性が活躍する環境づくりには、企業を含めた社会全体の大きな見直しと改善が求められる。
http://www.businessinsider.com/silicon-valley-and-gender-equality-twitter-2014-2
韓国料理に目がない美食ライター。@himoon16