IT業界なら読んでおきたいシリコンバレーの歴史

IT業界なら読んでおきたいシリコンバレーの歴史

シリコンバレーとは、世界を代表するIT企業の集積地だ。なぜそのような企業がここから誕生するのか?

 

 

答えは「チャレンジしている人の数が圧倒的に多いから」である。だからシリコンバレー特有のエコシステムが確立されていくのだ。

シリコンバレーには起業家精神という「失敗はポジティブなことである」「挑戦者を応援しよう」という文化が土地として根付いている。

そんなシリコンバレーができた一番最初のきっかけを聞いてみると、返ってくる答えは、「ビルゲイツとかスティーブジョブズのときじゃない?」や「インテルのときじゃないの?」というものだ。このようにシリコンバレーの歴史について正確に理解している人は意外にも少ない。

だから今からシリコンバレーがいつどのようにして生まれたのかについて説明したい。

 

 

 

①ゴールドラッシュ

ゴールドラッシュの時、人々は一攫千金を狙ってシリコンバレーに殺到した。

 

このときにたくさんの人が富と名誉を求めてこの地に移住したわけだ。このゴールドラッシュこそが多民族が共存する多様性と起業家精神あふれるシリコンバレーの特徴の1つ目の由来だ。

②戦争

 

 

第2次大戦前後に、アメリカ合衆国は戦争を優位に進めたかった。だから、東海岸当時から実績のあったMIT西海岸にある小さな大学だったスタンフォード大学に軍事関連の研究開発資金を流すことにした。MITは資金と人材が豊富だったのでMITの中で、工場を作って政府が受注したものを作ろうとした。一方で、スタンフォード大学電気工学のターマン教授は大学は生徒を教育することに集中して、「卒業したら大学に残ろうとするのではなく、会社を興して大学の外に行きなさい!」と説いたのだ。これが今もなおシリコンバレーに受け継がれている起業家精神の2つ目の由来だ。

ス タンフォード大学のこの理念に沿って、二人の卒業生ビル・ヒューレットとデービッド・パッカードが軍にむけての電子機 器の発明と製造をガレージで進めたのが1939年のことだ。このガレージは、Palo Alto市内の閑静な住宅街であるアディソン街 にあり、「シリコンバレー誕生の地」としてカリフォルニア州の歴史的建造物に指定されている。1956年にショックレー半導体研究所がマウンテンビューに 設立され、その翌年研究所の8名がスピンアウトして自分達の会社フェアチャイルドをおこした。彼らはその後フェアチルドレンと呼ばれ、 Intel(1968年)など多くの半導体企業と半導体研究の流れの先駆者となった。1980年代はアップルやMicrosoftらによるパソコンの時代、00 年代から近年にかけてはFacebookやTwitterに代表されるSNSの時代、最近だとUberにAirbnbに代表されるシェアリングエコノミー の時代。いつの日もシリコンバレーが世界を牽引してきたのだ。

 

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