スタンフォードd.schoolで私が学んだこと①

スタンフォードd.schoolで私が学んだこと①

【そもそもd.schoolって何?】

スタンフォード大学の中にあり、イノベーションやデザイン思考についての研究を行っている機関。通常スタンフォードの卒業生がそのコースを履修出来るが、一般や企業向けにワークショップを開き、デザイン思考のノウハウを教えている。Design Schoolの略。

 

【そもそもデザイン思考って何?】

Design thinking is a human-centered approach to innovation that draws from the designer’s toolkit to integrate the needs of people, the possibilities of technology, and the requirements for business success.” —Tim Brown, president and CEO

つまり、“人の真のニーズ”、“技術力” 、“市場”、をデザイナーの視点を加えながら捉え、全く新しい人間中心の商品やサービス(=イノベーション)を生み出すための方法論。スタンフォードのd schoolでまず習うことは、人間中心アプローチによるデザイン思考です。人間中心という言葉がまだ曖昧だと思うので、例をあげます。

例えば、地下鉄に置いてある自動販売機の売り上げをどうやったら上げることかについてか考えて見ましょう。

⚫︎ 技術中心アプローチ

→自社が開発した最新のスーパーコンピュータを使用して、好みの飲み物をおすすめできる自販機を作りましょう!

⚫︎ 市場中心アプローチ

→地下鉄のお客さんのほとんどがサラリーマンなので、中年男性が好きそうな飲み物だけを置いてみましょう!

⚫︎ 人間中心アプローチ

→実際に自販機で飲み物を買って行く人を一日中観察していると、ほとんどの人が、飲み物を買う前に自分の時計を気にしていることに気がついた。次の電車が来るまで何分あるか一目でわかるようにすれば、お客さんは安心して飲み物を買ってくれるのではないか。ということで、自販機に、電車が来るまでの残り時間を知らせるボードをつけてみよう!

 

3番目のものが、人が抱える問題を観察によって発見し、それを解決するという形のアプローチであり、これこそが人間中心アプローチなのです。スタンフォードのd schoolでは、まずこの人間中心アプローチによって自分の身の回りに生じる問題よりデザイン思考が磨かれ、イノベーションが生まれるわけです。

(次回,スタンフォードd.schoolのワークショップから学んだこと②)

 

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