社員を幸せにする方法

社員を幸せにする方法

一昔前までは雇用者側は、働けば働くほど報酬を得ることができる、いわゆる「飴と鞭」作戦こそが社員のモチベーションを向上させることができると信じて疑わず、そして社員もその見え透いた作戦にまんまと引っかかり、モチベーションを維持することができていた。

しかし最近になってリーダーたちは、社員たちが別のことを求めていることを知り始めた。

やる気を駆り立てるための報酬がいまだに社員から努力を引き出すことはできるが、働き手たちは「目に見えないもの」を求め始めてきている。つまり、彼らは仕事において満たされたいし、評価されたいのである。Gallup’s 2013 State of the American Workplaceある記事中でそのことをアメリカの70%の労働者が仕事に対してやる気がもてないという事実とともに明快に記述している.

社員はいまだに仕事の成功で喜びを感じはする。それでもやはり彼らの多くは彼らが職場でどのように時間を使うかということを非常に大切にしたいと思っている。また、共同体での一体感や評価、そして場の全体に貢献しているという感覚を味わいたいのである。

ところが、ビジネスリーダーたちはこの変化に適応するのが遅く、伝統的な作戦で社員を煽るが、彼らの幸せは薄いという現状がそこかしこで見受けられる。ことわざにもあるように、その場全体の変化はリーダーの内面の変革から始まる。

以下の3点は社員を幸せにするための3つのステップである。

 

  1. ゴールをより身近なものに設定する

実際のところ、社員を会社のゴールづくりに参加させた方が彼らのパフォーマンスの質は高くなる。そうすることで、彼らの中に当事者意識が芽生え、会社の目標に対して親近感がわき、個人的にその目的を達成したいと思えるようになるからである。実際に社員と一緒に、率直な想いを持ってゴール設定をしてみよう。そして、彼らが会社の成功のうち、どこにどのように貢献しているのかを知らせてあげよう。なぜなら、人間貢献しているということがわかればわかるほど、自分のしていることに打ち込むようになるからである。

 

  1. 支配を緩める

良きリーダーであることは、いかに社員が働きやすいような環境を整えられるかということにかかっており、どんな人でも毎秒毎分自分のしていることを探ってくるような人がいる場所で偉大な業績をあげることは不可能である。なので、マイクロマネジメントを緩めて、社員が自主的に働く姿を見守ってあげよう。時間の正確さに拘りすぎること、また社員にタイトなスケジュールで働くことを要請することも彼らにとってはストレスの種にしかならない。社員も大人であり、スケジュール管理くらい一人でできるので、その面に関しては彼らに任せたい。

 

  1. 本物の共同体を創る

社員は一日の3分の1を職場で過ごす。生まれてから死ぬまででそのことを計算してみると、アメリカ人は平均で10年間を仕事に費やすことになる。実に長いものである。雇用者として、彼らに幸せになってもらうために全力を尽くしてはみたくないだろうか。

ただの職場ではなく、社員一人ひとりが協働の感覚を味わえて、共同体のために本気で貢献したいと思えるような職場を創りたくはないだろうか。

ここで大切にしたいのは、社員が大切にされているという感覚を味わえるかどうかということである。社員を集めて何か意味のあることを本当にチームとしてやってみよう。社員が新しいアイデアを恐れずに遠慮なく言えるような環境を創り出そう。そして成功を共に歓ぼう。

覚えていてほしいことは、彼らは本当にこのような環境を求めているということ──。彼らの幸せが生み出されたとき、社員たちはみんな一緒になって次に何が起こるのかを楽しみに待つようになるであろう。


http://www.bizjournals.com/sanjose/how-to/human-resources/2015/04/how-to-develop-happy-fulfilled-employees.html?page=all

1 Comment

Comments are closed