シリコンバレーに移住して見つけた、生きるということ

シリコンバレーに移住して見つけた、生きるということ

 

世界では毎日、約30万人が生まれ、約15万人が命を引き取る。

この地球上にどれほど尊い歴史を生み出したい偉人ですら、死から逃れることはできなかった。

 

人類は生まれたその瞬間より、死という名の目的地へ辿っていく。

生存時にどれほど富を残した富豪も、名誉を残した英雄も、来世にそれを持ち込むことはできない。

 

それでは、私たち人類は何のために生きて、何のために死んでいくのだろうか。

私が日本に住んでいた高校時代までは毎日そのようなことを考えていた。

 

毎日受験勉強で明け暮れ、全国模試でより高い偏差値を刻むための毎日。

先輩方は日本名門大学に進学するものの、就活時には人生を通してやりたいことが見つからず嘆いている。

 

そんな光景に絶望していた。

私たちが進む先に希望などあるのか、明るい未来は来るのか。

そんなことを毎日考えては生きる気力すらも失う寸前であった。

 

しかし、そんな私に明るい兆しが見えた。

 

twitterでたまたま出会った同世代の起業家たちである。

 

彼らはシリコンバレーを拠点に自分たちのプロダクトをもって人類の課題を解決しようと毎日切磋琢磨していた。

 

模試の成績を上げることを目的に生きている自分たちの存在が小っぽけに感じた。圧倒的敗北を感じた。

 

名門大学卒業という肩書きを得たはいいものの、やりたいことが見つからない先輩たち。

自分たちの使命とプロダクトが人類を救い、この世で最も価値あるものと信じてやまない起業家たち。

 

どちらが人生を最高のものにしているかは自明であった。

 

少しでも彼らに近づこうとシリコンバレーに移住した。

 

シリコンバレーでは現地スタートアップ、ベンチャーキャピタルで働き、なるべく多くの現地の人と会話した。そこで一緒に働いた同僚や上司は日本の社会人とは明らかに異なる幸福感を得ながら、毎日を過ごしていた。

”地球を愛し、人類を愛し、自分たちチームを愛し、自分たちのプロダクトを愛する。愛に囲まれた彼らの日常から、我々は周りの人を愛し、愛される、そしてそれにより幸福を感じるために生きていると学んだ。”

こんな私にも生きる意味があることを、生まれて初めて認識した。

 

Writter: hikaru_hackjpn

Thanks to @Nina Ehara for reading drafts of this.