第16章 顧客中心の倫理的マーケティング

第16章 顧客中心の倫理的マーケティング

マーケティングが社会に与える影響

大きく分けて2レベルに分かれる:マクロ、ミクロ

Macro Marketing < Micro Marketing

業界や経済全体に対するマクロマーケティングは、個別企業の活動に対するミクロマーケティングよりもコストはかからない。

マクロ=ターゲットを細分化しない

ミクロ=地域別、個別

①マーケティングの評価

  • ミクロ対マクロ
  • 顧客満足度の測定
  • ミクロマーケティングはコスト高な傾向にある
  • マクロマーケティングは低コスト

www.theacsi.org 企業に対する顧客満足度などが参考になる

②イノベーティブなマーケティング計画

  • 戦略計画手段
  • 顧客理解
  • マーケティングミックスのブレンド
  • マーケティング計画内容

③マーケッターが直面するチャレンジ

  • 改善点に対する機会
  • マーケティングマネージャーと社会的責任
  • マーケティングコンセプトのスピード

ミクロマーケティングの例として、コカコーラが取り上げられた。エナジードリンクの一種として、コーラコーヒーを開発したが、結局失敗に終わった。才能あるマーケッターですら、失敗し損失を出す事もある。ミクロマーケティング的には、例えばあるオーガニックブランドが、企業イメージのポスターを出すという事。開発コスト等が不必要なので、コストはそれほどかからない。

マーケティングに必要な事

満足度

更なる効果的な決断

顧客に対する優れた価値

効率的、倫理的かつ社会的責任

消費者は、知的および社会確実な方向で、商品とサービスを消費する

エシカル(Ethical)マーケティング

倫理的、環境保護、社会的責任、貢献などの企業活動をマーケティング戦略に含む。

アメリカの様々な企業のマネージャーに、反倫理的、もしくは不法な行動をした事をあるかと聞いたところ、約48%がイエスと答えた。企業秘密の漏洩や、粉飾決済など、倫理的もしくは法律的に問題のある事例はどこの国でもある。いかにこのような事を減らして行くのか。国が変われば考えも変わる。ほんの少しの判断ミスが、企業評価に大きく響く可能性もある。

www.consumerist.com 企業モニターブログ 企業の評価

ある企業のモデルケースについて話し合った時の事です。PCの部品を扱う企業で、数年前から製造していたパーツに不具合が見つかった為、現在は新しいパーツを製造中。今まで販売してきた不良品に関して、どのように対応するか?という内容でした。日本でもよく内部告発により、企業内の問題が世の中に出回ってしまい、企業イメージの回復に沢山の労力と時間を費やしていた事がありました。もちろん私は「不具合を公表する!」と答えました。公表するのにも、新聞などの媒体を介すので、コストがかかります。一時的に販売数も減り、減収になるかもしれません。しかし、そのまま知っていたのに嘘をつくというのはエシカルではないと思ったのです。当然皆賛成だと思っていたのですが、そこはやはり多国籍クラスなだけあって、「今はちゃんとした製品を作っているから、あえて言わなくてもいい。」ですとか、「補償期間が過ぎている場合でも、不具合が無かった人に訴えられたら困るし、あえて言わなくてもいい。」という反対意見が多かったのに驚きました。エシカルという言葉はとても曖昧で、誰にとってエシカルなのか?その国での大半を占める考えというのがエシカルになるのではないかという意見になったので、所変わればエシカルも変わるのですね。とある国では大丈夫だったCMが、日本ではNGだった!などという事も、よくありますよね?例えて言うなら、それぞれの家庭のルールに近いのかもしれません。
今回が主婦でも分かる!MBAノート!最終回です。主婦でも分かる!と言いつつ、主婦には馴染みがなく、なかなか難しい内容だったと思います。実際に授業を受けている私自身も、何度も教授のオフィスに質問に行きました。授業のプロジェクトやプレゼン等について、授業の無い平日3日間は、だいたい9時から5時まで勉強に費やしていました。非常に成績が厳しいと有名な教授でしたが、高い評価をもらい、現在ベトナムで開催されている大学紹介で私たちのチームプロジェクトが紹介されているそうです。UC Berkeleyエクステンションプログラムでも教えている教授でしたので、同じプロジェクトに取り組む事ができ、大きな自信となりました。
10559816_764996473615805_7329237267358490015_nプロジェクトメンバーと一緒に
タイ人、中国人、インド人、エジプト人