製品マネジメント
イノベーションと市場変化はチャンスである
製品(プロダクト)ライフサイクル:製品が市場に現れてから消えていくまでのサイクル。このサイクルの売上と利益の変化を読んで、マーケティング戦略をたてる。
① 導入期
② 成長期
③ 成熟期
④ 衰退期
① 導入期:製品が市場に現れて販売された時点から、販売数が増えていく期間。売上は低く、製品を市場へ導入するために多額の資金がかかり、損失が出る場合も多い。
② 成長期:製品が市場で受け入れられて、利益が大きく得られる期間。競争が始まると収益の減少が始まる。
③ 成熟期:製品が市場の全てに知られ渡り、安定した利益を得られる。さらに競争が激しくなれば収益が減少する期間。新規参入する企業もあるが、顧客を取り込むのは困難になる。この期間が長いほど製品ライフサイクルは長くなる。
④ 衰退期:製品の売上とともに利益も減少する期間。
製品ライフサイクルは、その製品に特化した市場に関係している。全ての製品が同じライフサイクルパターンではない。例えばスーパーのWalmartが郵便によるDVDレンタルを始めた。ところが既にイノベーターであるNetflixが同等もしくはそれ以上のサービスを提供していた為に、すぐにサービス停止となった。このように、4つの段階を経ないままライフサイクルが終了する場合もある。また、ファッション業界などは、流行しすぎる事で価値が下がる場合もあるので製品ライフサイクルは多岐にわたる。
成熟期において、自社製品が市場に受け入れられない可能性がある場合、同じ市場の、よりニッチな市場に参入する、もしくは海外に進出すれば、成功する可能性も増える。
また、製品ライフサイクルの長さも様々である。映画に関する新製品であれば90日くらいから、ガソリン自動車であれば100年まで。最近は技術の発達により、製品ライフサイクルは短くなっている。
新製品開発
①アイディア収集:顧客、ユーザー、マーケティング調査、競合、他の市場、従業員、卸業者などからのアイディア
②ふるい分け:強みと弱み。目的に合っているか。市場トレンドであるか。おおよその投資収益率の予測。
③アイディアの評価:コンセプトテスト、顧客からの反応、おおよその価格、売上、利益の予測。
④開発:研究開発、見本や原型の開発、マーケティング要素の組み合わせ、市場での具体的施策、復帰プラン、投資収益率の予測。
⑤ 商品化:商品を最終仕上げ、マーケティングプラン、生産開始、選ばれた市場での本格展開、最終投資収益率の予測。
例えばスターバックスやポテトチップスのLay’sなどは、顧客のアイディアをそのまま商品化する事もある。また、新製品発売開発が成功すか否かは、研究開発部の責任だけでなく、企業全体での努力による。
TQM(Total Quality Market)総合的品質経営
1990年代よりTQC(Total Quality Control)全体的品質管理から、TQMへ。組織のすべての従業員が製品の向上だけでなく業務や経営全体の質の向上管理する事。また、従業員を満足させる長期的な組織の成功を目的にしている。顧客が満足する品質の製品やサービスを適切な価格で、適切な時期に提供できるように、企業の全組織を効果的、かつ効率的に運営し、企業目標の達成させる活動。
例えば数年前に大型液晶画面TVが発売された頃、値段も高く一般家庭では購入できへんやん!って思った方も沢山いるでしょう。当初非常に高かったTVも、製品ライフサイクルのステージの変化に伴い、価格も下がり手に入れやすくなった訳です。どんな製品も「誰よりも早く欲しい!」という欲をなくせば、お得に購入できるかもしれませんよね?新商品がキャンペーンで安売りしている意外は、類似品が出るのを待って購入するのがベストかも?
また、商品開発については、自分の意見が商品になるかもしれない良いチャンスです。昔に比べれば、私達主婦のアイディアが採用されるチャンスは沢山あるはず!是非アイディア募集中の企業を探して参加してみてください。
大学卒業後2年の銀行員生活の後、結婚と同時に退職。専業主婦16年を経て、社会復帰。同銀行契約社員として2年勤務。何を思いたったか突然シリコンバレーにてMBA(国際ビジネス専攻)取得を目指す高校生2人の母親。現在主人を独り日本に残し、母子留学中。