UBERを筆頭に様々なサービスがオンデマンド化する中、その波が飲酒業界にまでやってきた。ロサンゼルスに構えるSaucey.incは、ユーザーが注文した分のお酒を必要な時に宅配してくれる、社名と同名のアプリ「Saucey」を運営している。 法律による規制が多いこの業界だが、宅配員はユーザーの見た目やサービスの利用歴に関わらず、IDチェックは欠かさないとのこと。創業者のChrisは“我々は法律に遵守していることを証明する為に、必要以上の努力を行っている”と言及している。
「Saucey」の仕組みは至ってシンプルだ。ユーザーが必要な時にお酒を注文し、同サービスを利用している近くの酒屋から、ドライバーがすぐに届けるというもの。決済はUBERと同じく、アプリに登録されているクレジットカードから引き落とされる。 当初は、法律上規制が多く、長年変化のなかった飲酒業界という事も重なり、賛同してくれる酒屋をみつけるのに苦労したようだが、ハリウッドのお店を皮切りに、現在では多くの酒屋が「Saucey」に加入する準備を進めているという。
同アプリはロサンゼルスとサンフランシスコを中心に展開しているが、ホームパーティーなど自宅での飲酒文化が根強いアメリカでは、爆発的に普及することも難しくない。激しい競争が進むオンデマンドの領域で、果たして次なる○○版UBERはどのようなものになるのだろうか。
翻訳元記事
http://www.entrepreneur.com/article/241643
HackLetter編集長/青山学院在学時に、スタートアップにインターンとして参画。新規事業を立ち上げ、企画から営業まで幅広くこなす。その経験から、シリコンバレーで働くことに憧れを抱き、2014年3月に大学を中退。2014年秋にアメリカの大学に進学し、現在に至る。