同記事は日本市場で8/11-31に1億円以上の大型の資金調達を実施した日本企業を抜粋、新規性、技術性、収益性、社会貢献性の4視点より、独自の評価基準を元に分析していく

8/11~8/31の資金調達案件 紹介順

 

8/20 ファッションポケット  2.6億 AI アパレル

          Cansell                              2億円   ホテル予約

          BitStar                              13億円 インフルエンサーマーケティング

8/23 CookpadTV                     40億円 料理 映像

          メトロエンジン              7億円    AI

8/28 Activ8                               6億円    VTuber

          TRANBI                           約11億   M&A

          ビスポ!                          非公開(約1億) グルメ予約

          requpo                              約2.3億  サロン予約

 

 

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ファッションポケット

8/20、2.6億(円)

新規性(B) テクノロジー(A) 収益性(B) 社会貢献度(B)

領域:AI アパレル

投資家:東京大学エッジキャピタルや千葉功太郎氏ら

サービス:AIによるファッショントレンド予測アプリケーション

解決する課題:商品企画は大企業でも個人が何全点も行うが、ヒット率は50%しかなく負担である

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/20/fashionpocket-fundraising/

概要:ファッションポケットは、AIとファッションを軸にしたサービスを提供している。ファッションのトレンド予測、アパレルのEコマースやカスタムオーダー、アパレル企業の需要予測やMD最適化、無人・省人店舗ソリューションなどのサービスを提供している。アパレル企業数社に提供しているAI MD(AIを活用したファッション商品企画)サービスでは、500万枚以上のコーデのデータを解析し、色や着こなしなどのトレンドを予測し、その結果を商品企画に活用する。

評価 :ZOZOやAmazonがコーディネートなどレコメンドAIをカスタマー向けに開発しているのに対して、ファッションポケットは企業の商品企画者の課題に焦点を当てたのは新しい。服の領域はすたれることはなく、常に市場があり続ける領域であり、競合が現れない限りは不動の地位を築ける可能性がある。

 

Cansell

8/20、2億(円)

新規性(A) テクノロジー(B) 収益性(B) 社会貢献度(C)

領域:ホテル予約

投資家:DGインキュベーション、DK Gate、マネックスベンチャーズおよび個人投資家

サービス:キャンセルした宿泊権利を売却できる

解決する課題:直前のやむを得ないキャンセルのキャンセル料を抑えたい

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/20/cansell-fundrasing/

概要:Cansellは、ホテルの宿泊予約をした人がやむを得ずキャンセルしなければいけないとき、その宿泊権利を他のユーザーに売却できるサービスだ。売却するユーザーは、通常通りホテルに宿泊代金を支払うが、Cansellを使って宿泊権利を売却して代金を受け取ることで、トータルで見た場合の負担額を減らすことができる。また、購入者は通常より安い料金でホテルに泊まれるというメリットがある。

評価 :yoyaQ.comのように空室を直前割引で安く購入できるホテルと顧客のサービスとは異なり、Cansellは顧客同士のサービスであり競合と思われる企業はない。ただしビジネスとしての規模感は気になる。キャンセル料を支払っている人がそこまで多いとは思えないが、Cansell株式会社 代表取締役 山下恭平氏によると想定よりも多いという。

 

BitStar

8/20、13億(円)

新規性(C) テクノロジー(B) 収益性(B) 社会貢献度(C)

領域:インフルエンサーマーケティング

投資家:グローバル・ブレインが運営するファンド、ABCドリームベンチャーズが運営するファンドのほか、コロプラネクストが運営するファンド、グリー子会社のWright Flyer Live Entertainment、INTAGE Open Innovation Fund、Makers Fund、朝日新聞社、名古屋テレビ・ベンチャーズの各社・各ファンド

サービス:インフルエンサーマーケティング基盤の提供

解決する課題:

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/20/bitstar-fundraising-1-3-b-yen/

概要:BitStarは広告・プロダクション・メディア制作の3つの領域で、テクノロジーを活用したインフルエンサーマーケティングのしくみ、インフルエンサーと企業とを結び付けるプラットフォームを提供している。インフルエンサープロダクション「E-DGE」やインフルエンサーマーケティングのプランニング・分析ツール「Influencer Power Ranking」、ファンコミュニティサービスの「costar」といった、新サービスを追加した。またバーチャルYouTuber(VTuber)のグループ「アマリリス組」のプロデュースも始めている。

評価 :インフルエンサーマーケティングの日本における市場は算出されてはいないが、medhiakixによると、現在のインフルエンサーマーケティング市場の規模は約5億ドルであり、今後5年間で50〜100億ドルに成長すると予想されている。日本でもインフルエンサーマーケティングの会社は何十社とあるが、広告・プロダクション・メディア制作の3点をまとめて行える会社は希少である。

 

CookpadTV

8/23、40億円(円)

新規性(A) テクノロジー(A) 収益性(B) 社会貢献度(B)

領域:料理

投資家:三菱商事

サービス:ライブ配信を通じてプロの料理家や有名人から料理を学べる「cookpadTV」

解決する課題:見る動画ではインタラクティブではなく質問ができない

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/23/cookpadtv-mitsubishi/

概要:Cookpadが提供する新サービス「CookpadTV」は、料理家や料理上手な有名人と LIVE配信で一緒に料理ができるサービスだ。わかりづらいポイントもコメント機能で 自由に質問できる。

評価 :CookpadやKurasiruなどの料理動画メディアが流行った背景には、毎日の料理というめんどくさいものが1分動画で簡単に見え、やってみたい気持ちが訴求されるというものがある。しかし、その恩恵に慣れてしまうと次の課題が新たに生じる。その新たに生じる課題に対して分析し、適切なソリューションを提供し続けることができるかが大切である。今回の場合は、1分間動画えではすくえきれなかった、実際はめんどくさい、細かい技術がない、質問したいなどの課題を、お料理教室を各自のキッチンまで拡張することで解決した素晴らしいサービスであると考える。

 

メトロエンジン

8/23、7億(円)

新規性(B) テクノロジー(A) 収益性(B) 社会貢献度(B)

領域:AI

投資家:SBIインベストメント,NECキャピタルソリューション,エボラブルアジア,JR東日本スタートアップ,タップ,ベクトル,ベンチャーラボインベストメント,菅下清廣氏

サービス:ダイナミックプライシング”を活用するためのサポートツール

解決する課題:従来は複数のツールを使い時間とコストがかかっていた。

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/23/metroengine-fundraising/

概要:ダイナミックプライシングとは、モノやサービスの価格を需要と供給に応じて変動させる仕組みのこと。需要予測を基に“適正価格”を設定することで、事業者にとっては収益向上にも繋がる。ダイナミックプライシングでポイントとなるのが、いかに適正な価格を毎回算出することができるか。関連するビッグデータをリアルタイムに集め、それらを徹底的に分析した上で需要を予測し価格を導き出すシステムが必要だ。メトロエンジンの場合は競合宿泊施設の客室単価や在庫数、レビュー数など「宿泊客の予約行動」に関わる様々なビッグデータを収集。それらをAIが分析した上で客室単価を算出する。

評価 :ホテル業務向けに適正価格を提供するサービスは、以前に紹介した「空」というものがある。『マーケットの基本の4P(Promotion, Place, Product, Price)のうち、Priceで世界に大きなインパクトを与えている会社はいまだにない。PromotionがGoogle, PlaceがAmazon, ProductがApple。では、Priceの最適解を提供する会社はどこになるのか』という話をしたが、メトロエンジンと空がどちらが覇権を取るか楽しみである。

 

Activ8

8/28、6億(円)

新規性(A) テクノロジー(A) 収益性(A) 社会貢献度(C)

領域:VTuber

投資家:Makers Fund、gumi

サービス:個人・企業を問わずVtuberタレントを支援する

解決する課題:

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/28/activ8-raising-600-m-yen/

概要:Activ8(アクティベート)は個人・企業を問わずタレントを支援するプロジェクト「upd8(アップデート)」を運営する。upd8はバーチャルYouTuber人気ランキングでも上位常連のキズナアイも参加するプロジェクトだ。upd8では、企業とのタイアップといった仕事をバーチャルタレントに紹介するエージェント機能の提供、コミュニティーの創出を行う。今後の調達では、VRに造詣の深いgumiと、世界規模でクリエイティブ産業への投資を行うMakers Fundが参加し、同社では人材確保や特化分野のVtuberの発掘、VRシステムの拡張という主に三つの領域への投資を目的にしている。

評価 :Activ8はUUUMなどがリアルなYouTuberの活動をさまざまな形で支援するのと同じようなことを、Vtuberについて行う会社だ。参考までにUUUMの決算を調べてみると、2014年創業で2018年では年間の通期売上が117億円にものぼる。2016年には上場している今最も熱い分野の一つだ。YoutuberとVtuberの登録者数ランキングで比較するに、Youtuberはトップで600万前後のチャンネル登録者数と50億PVに対して、Vtuberは1位のキズナアイが200万人チャンネル登録者数の1億PVではあるが、一日当たりのチャンネル登録者数の加速度はキズナアイが勝っている。競合も多いがキズナアイなどのキラーコンテンツをすでに保有済みのため、上場の可能性は十分にある。

 

TRANBI

8/28、約11億(円)

新規性(B) テクノロジー(C) 収益性(B) 社会貢献度(A)

領域:M&A

投資家:SBIインベストメント(SBI AI&Blockchain 投資事業有限責任組合)、西武しんきんキャピタル、三菱UFJキャピタル、あがたグローバルコンサルティング、アイ・シー・オーコンサルティング、ストライク、辻・本郷 ビジネスコンサルティング、名南M&A、フォルテワン、優和コンサルティング

サービス:オンライン上で事業の売り手と買い手をマッチングする事業承継・M&Aマーケットの提供

解決する課題:中小企業の経営者の高齢化などに伴う事業承継問題

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/28/tranbi-fundraising/

概要:TRANBIは、事業の売り手と買い手をマッチングするオンライン上の事業承継・M&Aマーケットだ。事業の売り手がM&A案件を登録することでスタートする。登録した案件が即座に公開され、興味を持った買い手は直接コンタクトを取り事業の売買について交渉する。案件登録やメッセージは無料で、実際に成約に至った場合に買い手が譲渡金額の3%を手数料として支払う。

一般事業主だけでなく、M&A仲介業者、会計士・税理士事務所、金融機関、公的機関など専門家が利用することも可能。その場合は成約時に事業会社から得た手数料の10%をTRANBIに支払う仕組みだ。2018年7月末時点で同サービスには1万1066社が登録。累計M&A案件数は1417件、累計マッチング数は5410件となっている。

 

評価 :「TRANBI」は日本の抱える後継者不足問題を背景にできたサービスだ。今後10年の間に70歳(平均引退年齢)を超える中小企業・小規模事業者の経営者は約245万人となり、うち約半数の127万(日本企業全体の約3割)が後継者未定だという。そして、それら企業の5割は黒字だという。

通常M&Aの価格などは証券会社の専門部隊が、企業価格の査定を入念に決定するものであるが、このサービスの場合はお互いの相談によって決定される。逆にそのライトさがよいのかもしれない。

 

ビスポ!

8/28、非公開(約1億)(円)

新規性(B) テクノロジー(C) 収益性(C) 社会貢献度(B)

領域:グルメ予約

投資家:LINE Venturesとプロサッカー選手・本田圭佑氏の個人ファンドKSK Angel Fund、および複数の個人投資家

サービス:LINEチャットでレストラン予約サービス

解決する課題:店舗側に寄り添った予約サービスはない。直前キャンセル、集客の課題に寄り添う

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/28/bespo-released-raising-from-line-and-ksk-angel-fund/

概要:ビスポ!はLINEから飲食店の予約ができるサービス。ビスポ!の特徴は、「トレタ」という予約台帳サービスと連携することで、リアルタイムでの空席マッチングを可能にしている点だ。予約の取りっぱぐれがなくなるので、店としては安心できる。ローンチ時点で、港区、中央区を中心とした約50店舗が参加するというビスポ!は今後、今年中に参加店舗数1000店舗、ユーザー数10万人を目指す.インバウンドでの対応も目指している。

評価 :LINEチャットで、さまざまなモノやコトを相談や予約するサービスが増えてきた。最近ではズボラ旅行やズボラ恋愛相談などが有名だ。こと料理サービスについては、全く新しいかというとそうではない。2015年にLINEがRettyとの提携で「LINE グルメ予約」というお店探しと予約ができるサービスを提供していたのだが、2017年3月にサービスを終了している。飲食店探しをユーザー同士が人力で助け合うサービスとして2015年3月に始まった「ペコッター」も、現在はグルメコンシェルジュサービスとして予約代行をメインのサービスとしてピポットした。

そういった中でビスポ!が、既存サービスと異なる点は、飲食店サイドの課題に寄り添っているサービスという点だ。

 

requpo

8/28、約2.3億(円)

新規性(A) テクノロジー(B) 収益性(B) 社会貢献度(B)

領域:サロン予約

投資家:環境エネルギー投資、アイスタイル、アドウェイズ、マネックスベンチャーズ、iSGSインベストメントワークス、SMBCベンチャーキャピタル

サービス:検索がいらないサロン予約アプリ

解決する課題:面倒な検索なしでサロンを予約できる

参考:https://jp.techcrunch.com/2018/08/29/requpo-fundraising/

概要:「requpo」はユーザーが美容室を予約をするサービスでなくて、ユーザーが登録したリクエストの内容に、興味を持った美容師側からオファーをするというサービスだ。ユーザーは気に入ったオファーを選べる。

評価 :発想が非常に面白い。どんなにいい店でもネット上でアピールできなければ集客に苦労する。ネットで目立つには、サービスの構造上お金が必要になる。集客できなければ店を構えても、暇な時が多くその分がコストになる。しかし、このサービスは店舗側は暇を有効活用することができる。飲食店やアパレルにも応用が可能である。

 

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