こんな鉢植えを考えたことがあるだろうか。いつ水をやるのか、いつ日に当ててやるべきか、そしていつ土をかえればいいかを自動的に教えてくれるような鉢植えを。いまGreenopiaによってこれらすべてはスマートフォンで管理できるようになっている。
このインド、バンガロール発のスタートアップ、GreenopiaはWishberryというクラウドファンディングを募るサイトで15000ドルをわずか45日間で集めた。
出資者は6か国、117人の投資家たちだ。カナダの作家、大学教授、グーグルインド支社の社長などが出資者に名を連ねる。
Greenopiaは都会でのインターネットを介したガーデニングを可能にするデバイスだ。Greenopiaは土壌の状態はどうか、植物に水が足りているかなどを感知するセンサーを内蔵している。これらの情報はすべてアプリで管理できるようになっている。
Greenopiaの共同創業者で研究部門トップのMayukhini Pandeは次のように言う「Greenopiaを管理するアプリはまるで個人ガーデナーのように植物を上手に育てる手伝いをしてくれるパートナーだ。また写真をプラットフォーム上にあげて、ほかのユーザーとのコミュニケーションツールとしても使用することができる。この鉢植え自体が植物に水をやることもできる。」
しかし、いくらお金が集まったからといって、Greenopiaの展望が明るいわけではない。開発チーム、インドの若者たちで構成された小さなグループは都会の忙しい生活の中でも、十分なガーデニングをGreenopiaによって楽しむことができるというのを保証しなければならない。
Pandeは「クラウドファンディングという概念はインドでは特に新しいもので、技術的問題とクラウドファンディングのプラットフォームでの支払い方法が悩みの種だった」という。
「クラウドファンディングで集められたお金は自分たちのスマートポット(鉢植え)、アプリの開発に使われ、投資者に還元される」とPandeは言う。Greenopiaは近々新たなクラウドファンディングを募る予定だ。そこでもGreenopiaは自分たちが掲げた目標に忠実に従っていく。
Pandeは他のGreenopiaに似たような製品について「 ガーデニングに関する製品にはParrot Flower Powerのほかに山ほどあるが、Greenopiaはユーザーエクスペリエンスという点でそのどれとも違う。また、自分たちが開発した鉢植えと、アプリの両方を使うことによって一つの製品が完成する点でもほかのものとは違う」と語る。
いろんなものが自動化されている時代だが、ついにその手がガーデニングにまで及ぶことになった。忙しい現代人にとって、手をかける必要のある時にだけ植物に手をかけ、それを維持できるのならそれは非常に使い勝手が良い。今は個人のガーデニング用だが、ゆくゆくは農業の分野でも応用できる日がきそうだ。
記事元 https://www.techinasia.com/this-self-watering-plant-pot-just-hit-its-crowdfunding-goal/
HackLetterのバイオテックライター/関西の進学校に通い受験勉強に身を捧げる毎日を過ごしていたが、高校在学中にオーストラリアに留学。それをきっかけに世界で挑戦したいという志が芽生える。高校卒業後、渡米。現在はシリコンバレーにある大学で生物学を専攻している。HackLetterではバイオ×テクノロジー分野の記事を日本にお伝えする。