中国にはTencent, Lenovoなどのメーカーがあるが、アップル製品をはじめとする西欧メーカーの商品が人気だ。
国内の市場が大きくなり、13.6億人もの人々が最先端の商品を使い始めている中国において、Appleこそがその恩恵をもっとも受けている会社に他ならない。research firm Newzooによると、Appleはtech分野において、中国国内ナンバーワンシェアを獲得している。
中国国内で370億円といわれる市場では、Apple社が他の西欧、そして中国国内企業を圧倒している。例えば、Appleは世界的に大人気のオンラインゲーム「リーグオブレジェンド」を生み出したTencent、スマートフォンやパソコンの中国主要メーカーであるHuawei、Lenovoの二倍の利益を獲得することに成功している。
この事実は中国市場を理解するうえで重要な「指標」になっており、Apple製品の売れ行きにiOS用のゲーム開発者たちが熱い視線を送っている。
今やアップル製品は中国の発展のシンボルとなっているのだ。Newzoo 社の最高経営責任者Peter Warman氏は「中国国内で安価なiPhone5Cより、5S,6,6 plusやほかの高価なアップル製品が売れているのは中国国民が、質とステータスを求めるようになったからだ」という。
Apple社の成功例から学べることはいくつかある。その一つが中国式のビジネスに合わせない、ということだ。今までの西欧企業は、まず、中国国内の企業と提携し国内市場を拡大しようとしてきたのだが、Appleはほかの国で使っているのと同じ手法を使い市場を拡大してきた。
Appleの中国市場戦略はマイクロソフト、、ソニーなど他の企業を大きく引き離し、大きな成功を得ている。
このように、Appleは他の西欧企業を大きく引き離す実績を中国国内で上げている。それだけにとどまらず、中国国内企業までも脅かす存在となっている。対抗策として、中国国内企業はその市場を逆にアメリカなどの国外に広げることが重要ではないだろうか。現に、lenovoのラップトップやHuaweiのスマートフォンはここカリフォルニアでもよく見かける。Appleが中国市場を攻めるのなら、中国企業はアメリカを。このような「逆」戦略が今求められているのかもしれない。
翻訳記事元
HackLetterのバイオテックライター/関西の進学校に通い受験勉強に身を捧げる毎日を過ごしていたが、高校在学中にオーストラリアに留学。それをきっかけに世界で挑戦したいという志が芽生える。高校卒業後、渡米。現在はシリコンバレーにある大学で生物学を専攻している。HackLetterではバイオ×テクノロジー分野の記事を日本にお伝えする。