人とのコミュニケーションが上手な人はネット上でのコミュニケーションも上手であり、知的な会話をすることができるという研究結果があるようです。カーネギーメロン大学のAnita Wooley教授による研究によると対面で相手の表情を読み取る能力の高い人はオンラインでの会話においてもその能力が高いそうです。そしてそうした能力を持つ人が会話の中にいるグループでは会話の知的水準がそうでないグループに比べて高かったようです。
科学者達はこの能力を心の理論と呼んでいます。心の理論とは何らかの情報から他者の心の状態を読み解く能力のことです。例えば相手が怒っているのか、悲しんでいるのか、または喜んでいるのかを表情や文脈から理解するといったものです。Wooley教授が言うには、”オンラインコミュニティーで最も理解が難しいのは沈黙”だそうです。この心の理論の能力が高いひとは顔文字のない文章や沈黙までもを理解する能力が高いということです。
私たちの生活でオンライン上での会話が増えてきていることは間違いありません。Facebook, Twitter, LINEなどでのやりとりで相手の感情を読み取るというのはとても重要です。ありがたいことに心の理論は鍛えることができます。例えば誰かに何かを書くときに、あなたの使う用語が誰にでもすぐ理解できるものかどうか辞書で調べるようにしたり、道を教えるときに知らなくてもいいような情報を盛り込むといった具合です。
心の理論を鍛えることで他人への指示や説明の能力もあがるようです。ネット上でも、日々の会話でも、コミュニケーションをスムーズに行いたい方は心の理論を鍛えてみてはいかがでしょうか。
翻訳記事元
http://www.wired.com/2015/01/people-good-cocktail-parties-also-better-internet/
HackLetterのライター兼エンジニア/大阪大学に在学しトルコ語というまず誰も学ぼうとしない言語を専攻する変人。またメガネ掛け機とよばれるほど、メガネをこよなく愛している。趣味はスタバでコーヒーを飲みながらMacで作業することのため意識が高い学生と勘違いされがちである。現在大阪の某スタートアップでエンジニアとして修行中。人々の生活を楽しくするサービスを作ることを目指し今日もスタバでコーヒーをすする。