米国版マネーの虎”Shark Thank”から学ぶ、投資家がプレゼンで聞きたいこと

米国版マネーの虎”Shark Thank”から学ぶ、投資家がプレゼンで聞きたいこと

Shark Tankという番組をご存知でしょうか?アメリカで毎週金曜日に放送されている超人気番組で、ビジネスオーナーたちが投資家の前でプレゼンし、投資をつのるという内容のものです。かつて日本で放送されていたマネーの虎をベースにアメリカ風にアレンジした番組と言われています。今回筆者はEventbriteというサイトでLive Shark Tank というものを見つけたので、アメリカの企業家はどのようにプレゼンし、投資家はどのような筆問をするのかまとめさせていただきました。

今回登壇するのは8人でSharks(投資家)として実際に投資する側の人は5人でした。登壇者は約二分間の間にどれだけ投資家やオーディエンスを巻き込めるかが勝負になります。

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8人の登壇者のピッチを聞いて共通していることがあります。それは8人ともこの順番でピッチしているということです。

  1. 観客と投資家を引き込むために質問を投げかける。
  2. なぜこのビジネスを始め、なぜこのアイデアを思いついたかなど、登壇者のバックグラウンド。
  3. そのプロダクトはどうやって使うのか。(簡単なデモ)
  4. 今、そのビジネスで何をしているのか。
  5. そのビジネスはいくらのポテンシャルがあるのか。
  6. いくら投資してほしいのか。

ピッチでは最低限この6つを含めて話すことで、2分間という短いじかんでも効率よく彼らのビジネスのWhy、 How、 What、 How muchをつたえることができます。

では一体投資家は彼らにどんな質問をするのでしょうか?聞かれている割合が多かった質問をまとめさせていただきます。

  1. ターゲットは?
  2. グロースするための戦略は?
  3. 今の収入は?
  4. チームのメンバーについて教えて?
  5. そのビジネスはこれからどうなるの?
  6. 投資されたお金をどうやって使うの?
  7. いつまでに、どうやって投資家はリターンを得るの?

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6と7の質問はとくに多く、少しでも曖昧な回答がある登壇者はどんどん穴を突かれていました。本場のShark Tankのような質問もありました。「今ここで○○%のシェアで$○○あなたに投資します。乗りますか、乗りませんか?」登壇者にとってこれはとてもうれしいオファーであるとともに、経営者としての判断力も試されるという緊張する質問でもあります。今回の登壇者はそのオファーをすぐに決断出来ずにチャンスを逃してしまいました。

このようにピッチというのは自分自身のビジネスの価値を再確認できる場所であるとともに、己の未熟さも知ってしまう場所だということです。これからピッチやプレゼンの予定がある人はこの記事を参考にしていただけたら幸いです。