2025年3月18日、Googleは、クラウドセキュリティプラットフォームを提供するWiz社を320億ドル(約4.8兆円)で買収することで合意したと発表した。これはGoogleの26年の歴史において最大の買収案件であり、サイバーセキュリティ業界においても史上最高額の買収となる。
目次
買収の背景
Wizは2020年に設立されたイスラエル発のスタートアップで、マルチクラウド環境のセキュリティを一元管理できるプラットフォームを提供している。2024年半ばには、Googleからの230億ドルの買収提案を一度拒否し、IPOを目指す方針を示していた。
しかし、AI統合型セキュリティへの需要が急増する中、Googleは320億ドルの全額現金オファーで再交渉に臨んだ。Wizは買収前の段階で7回のラウンドで19億ドルを調達しており、2024年5月には120億ドルの評価額で10億ドルを調達していた。
規制当局の承認
米国司法省(DOJ)は2025年11月に反トラスト審査を完了し、異議なしで承認。欧州委員会も2026年2月10日に無条件で承認し、主要な規制上のハードルをクリアした。
オーストラリアやイスラエルなどの小規模な管轄区域での最終的な手続き承認を経て、取引完了は2026年3月末を予定している。
資金調達と今後の展望
Googleの親会社Alphabetは、買収資金を確保するため315億ドル規模の社債発行を実施。その中には100年物社債という異例の長期債も含まれている。これにより、継続的なAIハードウェア開発に必要な現金準備を維持しながら買収を進めることが可能となった。
この買収により、Google CloudはAI時代における2つの大きなトレンド、すなわちクラウドセキュリティの強化とマルチクラウド対応を加速させる狙いだ。
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