前編では説明会の様子と学長の話について述べたが、後半は実際に卒業生の体験談、及び質疑応答についてお伝えしたい。
卒業生の主な就職先
HP ビジネスオペレーター
Avaya プロダクトマネージャー
SYSCO プロダクトマーケティング
PG&E HR
アメリカ人 2人 アジア人 1人 インド人 4人
男性 4人 女性 3人
フルタイム、パートタイム、週末のコース選択について、どのように決めたのか?
- 子供がいて学費もかかるので、フルタイムではなくパートタイムコースを選択。
- はっきりと決めていなかったが、面接で話して行く中で決めた。
- 12年間勤務していたことを考えると、MBAではなくEMBAに決めた。
IT関係の仕事ではなく、薬品系の仕事でも役立つのか?
- どのプログラムを選択しても同じクオリティー。即役立つ。クラスメイトから学ぶ事も多々あるので。パイロット、ファイナンス系など、IT系だけでなく様々なジャンルからの生徒がいる事で刺激を受ける。
仕事と学業の両立について
- 時間的余裕がないので、難しいのは確か。
- 毎回少なくとも8時間、多ければ20時間くらいのグループアクティビティーがあるが、Googleドキュメントなどを利用してフレキシブルにこなしていた。
- 週末コースを選択したが、月に一度週末に泊まりがけで勉強出来たのは自分に合っていた。クラスメイトとの絆もとても強い。
- 同じ環境で頑張る仲間と励まし合って学ぶのは刺激的。
卒業してから
- 『夢のような仕事』でなくても、必ず卒業する時には入学した時よりも成長している。
- 成功するか否かではなく『学べるだけ学びたい』という気持ちを持てた。
授業についていけない生徒やドロップした生徒は?
また、MBAのコースを取るに値しない生徒はいたのか?
- やりたい事では無くなったと言う理由以外には、仕事か家族の問題で辞めた人がいる。基本的に遅れている生徒がいた場合、クラスの中でワークショップをしてキャッチアップする場合もある。クラスメイトで、不適格な人間は今まで出会った事はない。
どのような内容が特徴か?
- Co-founderやCEOと出会ったり、スタートアップに実際入ったり。リクルーターが当校とのつながりを求めている。スタートアップ企業に投資家がついて、その学期間一緒に働いたりする機会もある。サイエンス系の分野であってもハッカーソンに入ったりもするし、そこで一緒に働く仲間を見るける時もある。
- リーダーシップを学べる。学んだ事はすぐに仕事に取り込めた。
- 信頼されるよう促す事が出来るようになった。
- アスピレーションチャートなどを利用できるようになった。
- テク系の仕事しかしていないが、全ての仕事の流れが分かるようになった。
- どのような価値があるのかを説明し、理解してもらえる技術が身に付く。
- エンジニアにはMBAなど必要ないと言われたがジャンルを超えて学べる。
- 夜間コースは日中の時間を自由に利用出来る。
- ケーススタディーをした際、実際に同じケースを体験したクラスメイトがいる事で、セオリーと実体験を元に学べる。
説明会参加者の熱い質問が続く中、予定していた2時間が過ぎた。最後の質問が終わってもまだ物足りない参加者の為に、卒業生もスタッフも会場の外で丁寧に対応していたのが印象深い。生徒一人一人を大切にする姿勢が伝わって来た。
今回の説明会を通しての一番のキーワードは、何と言ってもネットワークだった。このコースを通して出会うクラスメイト、講師、メンターなど、情熱を持って学び教える人との繋がりが、個人の成長を促している。トップスクールとして素晴らしい人材が揃うからこそのコース。モチベーションも高く、常に向上心溢れ、そしてパワフルな卒業生を見ていると、誰もが通いたくなる学校だというのは明白だ。
<番外編>
説明会では詳しく取り上げられなかった奨学金や助成金について、現地で配布された用紙に目を通す。奨学金は5つ用意されており、金額も初年度3,5000円ほどから2,350,000円まで。国籍に関係なく応募でき、約15%の生徒が奨学金を受けている。助成金は基本的にアメリカ人のみ応募できるが、国際生の為の助成金もあるので個別に問い合わせてみるべきだろう。
大学卒業後2年の銀行員生活の後、結婚と同時に退職。専業主婦16年を経て、社会復帰。同銀行契約社員として2年勤務。何を思いたったか突然シリコンバレーにてMBA(国際ビジネス専攻)取得を目指す高校生2人の母親。現在主人を独り日本に残し、母子留学中。