1) FIN TECH市場の成長率について
2011年以降、スタートアップが金融市場に参入し、様々なスタートアップが金融市場を破壊している。中でも、C to Cでの金銭取引が容易になったことからFIN TECH市場は大幅に成長し、今日ではSnap Chatに搭載されたSnap Cash, Facebookのメッセンジャーに備え付けのFacebook patmentなどで、ソーシャルメディア上で容易に金銭取引ができる。現在はアメリカ国内のみでのテストリリースだが今後、国内外を超えて、使用可能となり世界中のマネーがこれまで以上に動くことは間違いないだろう。
2) 金融市場を破壊する3タイプのスタートアップ
1: 投資ビジネスを破壊するスタートアップ
KickstarterやAngel list、Robinhoodの到来によって、これまでベンチャーが資金を集めるために必要不可欠だったVCや銀行に頼らなくとも資金調達が個人投資家からできるようになっている。今後、より個人が企業に投資する機会が増え、これまでの投資スタイルが大きく変わるだろう。
2: paymentビジネスを破壊するスタートアップ
SnapchatやFacebookといったこれまではソーシャルメディアでしかなかった莫大なユーザーを抱えるサービスがそのサービス上で資金の取り引きが可能となった。これは今後よりC to C間で資金が動き、また銀行など外部サービスに頼らずして資金を動かすことができる。C to CのみならずC to B, B to BにもPaypalやStripeなどのオンライン決済が普及しており、資金を移行する際にオンラインで一貫して行いCashを引き下ろす機会が減ることも予想できる。
3: 消費者金融を破壊するスタートアップ
個人が資金を借りる際、これまでは10%近くの金利で消費者金融、銀行から貸し入れすることが多かった。一方銀行に預けて得れる金利は1%以下で銀行はその差分で運営されていた。しかし、Lending ClubやProsperといったP to Pのサービスが到来し、借りてはより安い金利で、貸してはより高い金利でお金を貸借りすることが可能となった。昨年、Lending Clubはニューヨーク証券会社で上場したことからこの市場は今後伸び、新たなこの手のサービスが次々と現れるだろう。
3) 5年後FIN TECH業界のプロバイダーとなりうる企業
先日、シリコンバレーで開かれたFIN TECHカンファレンスで大手VCが5年後FIN TECH業界を大きく動かす企業を発表したのでここで紹介する。
1, Alibaba Group
2014年ナスダックで上場した中国のEコマース企業。純利益率が高 く、アマゾンとEbayの売り上げの合計をも上回る。会長のジャックマーはソフトバンクグループの役員を務めるなど、日本市場に流通しており、今後の日本展開も期待がかかる。
2, Amazon
188Mのユーザーが毎日、日用品を買うために訪れる英語圏最大のEコマースサイトである。2015年リリースしたAmazonダッシュではボタン一つで日用品を購入でき、さらなる売り上げ向上が予測される。
3, Facebook
1.55Bのユーザーが毎月アクティブに使用し、未だユーザー数が伸び続ける世界1のSSN. 2015より、メッセンジャーアプリで金銭のやり取りがユーザー間で行うことが可能となり、今後大きく金融市場を動かす潜在企業である。
4, Google
世界1のスマホOSのシェアを誇る一大企業。また15.3Bユーザーが毎月Googleの検索エンジンを使い、膨大なビックデータを取り扱っている。ビックデータの研究がGoogle内で進んでおり、今後金融市場がGoogleのビックデータをいかに利用してサービスを拡大するかが要となるだろう。
5, Apple
2007年の初代iPhoneリリース以降スマートフォンの先駆者として走り続けてきたapple 2015年の売り上げはスマホ市場の94%を占めるほどに。iPhone6からapple payが可能になり、またapple watchで用意に決済が可能に。5年後の金融市場で大きなマーケットを占めることは間違いない。
4) 2016年明日を明るくしてくれそうなFIN TECH スタートアップ5選
弊社の市場調査代行サービスでは年間10000社にわたるサービスを調査している。今回はその中でも特に2016年にブーストしそうなサービスをご紹介する。
Plastc Card (credit)
全てのクレジットカード、ポイントカードを1つのカードにまとめ、液晶のスクリーンでカードを選択することができるまた、plastc cardを紛失した場合、スマホで探知することが可能で従来のクレジットカードよりもセキュリティー性が高い。
Stripe (Payment)
自社のプラットフォーム上にpayment機能を簡単につけることができるサービス。モバイルアプリにも使用することができ、twitterやLyftなどの多くのユーザー数を抱えるプラットフォームにも適用されており、今後支払い機能のハブとなるだろう。
Robinhood (Invest)
アプリ上で簡単に株の個人売買ができるサービス。10ドルといった定額で株を始めることができ、これまで以上に株の個人投資市場が沸騰するのは間違いない。現在は米国、オセアニアのみで使用可能だが、2016年は利用可能国を増加する模様。
Lending Robot (Lending)
人工知能のマシンラーニングで機械に投資の売買を行わせるプラットフォーム。24時間休むことなく人工知能がユーザーの投資額を運用する。ユーザーは好きなタイミングでキャッシュアウトすることが可能。168万ユーザーがLending Robotですでに資産運用している。
Metromile (Insurance)
車の走行距離で保険の料金が比例するサービス。Uberなどの仕事で車を利用している際の業務用車保険とプライベートのプライベートで使用している際の普通自動車保険が自動的に切り替わるようになっている。
今回は新星スタートアップがどのように金融市場を変えていくかを執筆させていただいた。次回の金融レポートではいかに、米国の銀行がスタートアップと提携して、いかに金融市場で成長しているかをレポートさせていただく。
reporter/ @tompika5017
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