シリコンバレーは今や数多くの日本人が在住し、観光や駐在でも繁々と訪れられている。アメリカで有数の日本人からの人気スポットであり、様々な日本人コミュニティーや日本人向けの施設や商店が存在する。その中で最も多く見かけるのが、前回も紹介したラーメン屋(http://hackletter.com/?p=3770)である。シリコンバレーはアメリカでも有数のラーメン激戦区であり、店の中には日夜多くの人で溢れている。また、つい最近ではサンノゼにラウンドワンがオープンし、日本のアミューズメント施設もアメリカで人気になりつつある。そんな数多くの日本人向けの施設があるシリコンバレーにも、実はありそうで意外にないお店がいくつか存在する。
ところで私は先日ロサンゼルス(以下LA)に旅行に行ってきたのだが、やはりLAはシリコンバレーに比べて日本人の数も桁違いに多かった。そのため、日本人向けの施設もシリコンバレーに比べてバリエーションに富んでいる印象があった。今回はその幾つかを紹介したいと思う。
1. ラーメン屋以外の日本食レストラン
私がLAに行った際、日本食レストランはラーメン屋に限らず、その他の日本で人気の料理店が沢山あった。例えばLAのSawtelle(ソーテル)というところにはラーメン屋はもちろん、とんかつ専門店や回転寿司、お好み焼き屋やカレー専門店などもあった。また、LAではないが、ハワイには讃岐うどんチェーン店の丸亀製麺が出店されており、店内は食事時間に関係なく、うどんを食する客で賑わっているらしい。シリコンバレーにも豊富なバリエーションの日本食レストランが出店すれば、日夜行列が出来ること間違いなしだろう。シリコンバレーにもLAと同様、豊富なバリエーションの日本食レストランが展開していくことに期待したい。
2. お弁当屋
日本でよく見かける手軽に買えて美味しいお弁当。会社に勤めている方は休み時間にお弁当を買って公園などで食べられる方も多いだろう。シリコンバレーにも日本食を謳ったお弁当屋を見かけるが、実際は弁当の中身の半分以上が中華料理であり、店の経営者の多くも中国人である。日本で売っているような手軽に買えて美味しいお弁当屋がシリコンバレーにも進出すれば、大繁盛するのは想像に難くないだろう。
3. 回転寿司
お寿司と言えば、日本を代表する料理である。しかしコストがかかるため、いざ寿司屋に行くとかなりの高額を払うことになってしまう。かと言って現地の寿司屋に行けばカリフォルニアロールを筆頭にそれに類する天ぷらロールや、甘辛いソースがたっぷりとかかったロールなどと言った恐れ多くもお寿司とは呼べない色鮮やかなロールが出てくる。そこで最初の項目でも少し言述したが、回転寿司を出店すればシャリは機械が握るため人件費が削減でき、且つ効率的に店舗を営業出来るだろう。実際LAには日本の寿司チェーン店のくら寿司があったが店内は常に客で賑わっていた。したがって、シリコンバレーに回転寿司が出店すれば子供から老人まで幅広い層の客が来店し、大成功することは約束されているだろう。
ここまでシリコンバレーにありそうでない日本のお店を挙げてきたが、全体的に食べ物に偏ってしまった気がする。しかし、これがシリコンバレーの大学に通う学生の率直な感想なのでご容赦いただきたい。いずれにせよシリコンバレーの学生は日本食に飢えているということをこの記事を通して理解頂けたら幸いである。