【AI】2018年6月前半のピックアップ インフルエンサーマーケティングを人工知能(AI)でバックアップ!【Influential社】

【AI】2018年6月前半のピックアップ インフルエンサーマーケティングを人工知能(AI)でバックアップ!【Influential社】

今やすっかり馴染みのある単語となりつつある「インフルエンサーマーケティング」。

一般的に、インフルエンサーマーケティングとは、

商品やブランドがターゲットとするコミュニティやセグメント内において、周囲に影響を与える人物を見つけ、彼らに対して一次的にアプローチする方法。オピニオンリーダーや専門家を介し、好意的なメッセージが周辺に広がることを意図している。背景としては、BlogやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの普及により、一般消費者の発信活動が盛んになったこと、かつ企業側もインフルエンサーの探索が以前に比べ容易になっていることが挙げられる。

のように定義される。(http://www.spi-consultants.com/ja/terms/archives/influence-marketing.php より)

また、米国広告主協会によると、75パーセントのブランドがインフルエンサーマーケティングをお活用していると回答しており、今日のマーケティング業界で最も注目度の高い戦略の一つといえる。

さて、今回ピックアップするのは、「インフルエンサーマーケティング」に「AI(人工知能)」の技術を掛け合わせることで、リーチできる層や影響力を最大化するサービスを提供するInfluential社である。

Infuential社とは

Influential社は、2013年にラスベガスで創業された会社であり、IBMの拡張知能(Augumented Intelligence)であるIBM Watson社インフルエンサーマーケティング・技術部門で唯一のデベロッパパートナーである。

 同社は2018年6月、Capital Zed、Tech Coast Angel、ECA Venturesなどから$12,000,000(日本円で約13億円)を調達した。 

AI × インフルエンサーマーケティング

前述の通り、インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーと呼ばれる、周囲に影響力のある人にSNSなどで商品やブランドを告知してもらう手法である。インフルエンサーが発信する情報や活躍する業界に応じて、フォロワーの好みや傾向もある程度予測できるため、売り手は、すでにあるブランドや商品に興味がある・ありそうな層にリーチできるのである。

Influential社のサービスは、そこに人工知能を掛け合わせることで、インフルエンサーマーケティングの効率をさらに向上させるものである。

インフルエンサーとブランドのマッチング

Influential社は、ユーザー・フォロワーのの心理的(内面的)な影響へのデータやでもグラフィックをもとにインフルエンサーをスコア化し、ブランドや商品のコンセプトに基づいて最適なインフルエンサーを選別する。「若者に人気」や「女性からの支持がある」などの一元的な要素からだけではなく、データドリブンな選別方法によりリーチできる層やそこから生まれる利益を最大化するのだ。 

充実のアフターサポート体制

実際にマッチングしたインフルエンサーにより、どれほど影響力があったか等をまとめたパフォーマンスレポートが届けられる。マッチングして終わり、ではなく、IBM Watsonのデータを連用したパフォーマンス分析まで提供している。

インフルエンサー事務所

インフルエンサーにとっては、Influential社に登録すれば、自分がもっとも活躍・貢献できるオファーを受けることができる。フォロワー数や、企業が持つイメージだけでインフルエンサーの仕事を依頼されて宣伝をするもあまり効果がなく、インフルエンサーとしての評判が落ちるというリスクを避けることもできる。

また、同社はインフルエンサーに対し、宣伝を投稿する日にちや時間帯を指示する。これらは、リーチしたい層のデータに基づきAIが選出したものであるため、パフォーマンスの最大化につながるのだ。

Influential社はこのような点で、芸能事務所ならぬ「インフルエンサー事務所」といっても過言ではないのである。

おわりに

米国では、従来「ヘルスケア」領域でのAI活用が盛んだったが、近年はマーケティングへの応用が盛り上がっているようだ。AIを使って商品の売り上げを分析することで、利益の最大化のためには何をどのくらい発注すべきかを教えてくれるサービスなどはいくつか存在するが、今回のInfluential社のようにインフルエンサーマーケティングとAIをかけわせるのは珍しい。同社のように、ホットな分野にAIを運用して効用の最大化をはかるサービスは今後も次々に出てくるだろう。

 

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