シリコンバレーで起業したい人必読!Y Combinatorの創設者に直撃インタビュー(第1章) | Hack Letter

シリコンバレーで起業したい人必読!Y Combinatorの創設者に直撃インタビュー(第1章)

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グラハム氏といえば、Y Combinatorの創設者であり、コンピューターサイエンス学者や幾つもの書籍や数々の影響力のあるエッセイの作者として知られている。彼は仕事を始めて間もない頃、1998年にYahoo!に買収されたソフトウェア・サービス会社として設立されたViawebという会社を設立した。

なぜグラハム氏が最初に起業家精神を身に付けたか、どのようにして創設者を選び、Viawebを立ち上げ売却したか、そしてY Combinatorを創設するきっかけは何だったか、などといったことに付け込んだインタビューは実に幅広く興味深かった。

アーロン・ハリス(以下アーロン): 会社を立ち上げるきっかけは一体何だったのですか?それ以前はあなたは作家であり、画家であり、そして研究者でしたよね。

ポール: まぁ、そうですね。

アーロン: あなたがビジネスを開始するきっかけは何だったのですか?

ポール: 貧困です。

アーロン: 貧困ですか…

ポール: かつて私は貧しさにうんざりしていました。フリーランスのプログラマーとして働いていましたが、それはほんのわずかな間のお金を稼ぐ手段でしかありませんでしたので、すぐに使い果たしてしまうような金額でした。そして災害に遭い、私は完全に疲れ切ってしまいました。そして、「お金が無くならなくなるまでしっかりと働こう」と決心しました。

アーロン: 契約を結ばずに大企業に勤めようとは思わなかったのですか?

ポール: はい、今まで大企業で働いたことも働こうと思ったことも一度もありません。

アーロン: それは何か宗教的な理由が関連しているのですか?あるいはただ単にそのような業務は性に合わないと思っていたのですか?

ポール: 私にとって一般的な仕事を行うことは、例えてみれば道端の動物の死骸を食べるようなものなのです。それは宗教的理由が関連していますし、それらの業務が性に合わなかったとも言えると思います。

カット・マナラック(以下カット): そしてこれは常にあなたが心に留めていることなんですよね?

ポール: はい、そうです。私は世界でも最も大企業に適応しないであろう人なのです。

アーロン: それでは、Viawebのアイディアは実際に何処でひらめいたのですか?

ポール: 我々のアイディア全てが良かった訳ではありません。

アーロン: 具体的にどのようなアイディアが良くなかったのですか?

ポール: 我々は元々オンラインでアートギャラリーを閲覧できるソフトウェアを開発していました。私はかつてニューヨークのスラム街で見たアートの世界に感動しました。そして基本的にそれらのアートは今はウェブで観覧することができるため、オンラインのアートギャラリーを作ろうと決心しました。しかしそれはとてもバカな考えでした。その計画はビジネスの効率性を全く考慮していなかったのです。それにもかかわらず、我々は約6ヶ月間誰も欲しがらないような製品を売り続けたのです。「人々が求めるものを生み出す」という我々Y Combinatorのモットーは、人々が欲しがらないものを作り出すことから生まれたのです。

そして、当時我々はこれらのすべてのオンラインストアがウェブサービスにおいて大いに活躍しているのを目の当たりにしました。それは1990年代半ばのオンラインショッピングを担っていました。我々がすべきことは、既に設立されたオンラインストアでウェブサイトの利用者の要望に応えることであります。

アーロン: 当時最も大規模だったオンラインストアはどういったものだったのですか?

ポール: 株式市場のMCIです。信じられませんよね?その市場は依然として健在です。「これらの巨大会社であるMCIは依然として存在しているのでしょうか。」という質問を耳にしますが、それは私にも分かりません。

アーロン: その時、オンラインストアは、これらの巨大会社のサイドプロジェクトとして発足しました。また、発足する際に「我々は、誰もが自分のやりたいことを行えるオンラインストアを建設します。」と宣言致しました。それではその時の「誰もが」とは一体誰のことだったのですか?また、あなたはMCIのような会社がViawebを使うと思ったのですか?

ポール: いや、思いませんでした。我々はViawebのことをカタログ販売会社だと見なしていました。カタログがこれからオンライン事業を動かしていくことは明らかでした。ただ当時分かっていなかったことは、オンラインショッピングの登場が新たな商売としてカテゴリー化されるかということでした。そして、それらは迅速に地盤が出来上がり、あっという間に全く新しい商売のプラットフォームとなりました。

しかし一方で、カタログ販売会社は完全にオンラインショッピングを担うようになりました。我々はすべての時間をカタログの販売に注ぎ込んでいたのです。しかし、我々の会社のユーザーはみな新たにカタログ販売会社の設立を試みる起業家でした。

アーロン: なるほど。カタログ販売会社が商業においてどれほど長い間変わらぬスタイルで行っていたかを考えるのは実に面白く興味深いですね。Sears(米国の通販会社)などはカタログ会社が長く息づくためにとても重要な役割を果たしたのですね。

ポール: まさにその通りです。Searsは当初とても大きな通販会社でした。Searsはかなり大きなものも取り扱っておりました。それはまるで現代のWalmartのようでした。

アーロン: なるほど。ということは我々はSearsのようなシステムをオンラインに導入しようとしたと言うことですね。

ポール: はい。中にはすぐにオンラインショップを導入する会社もありました。

〜中略〜

カット: 話を戻しましょう。あなたはどのようにしてロバート・モリスやトレバー・ブラックウェルと共に事業を行い決断をしたのですか。

ポール: そうですね。ロバートとは、彼とはほとんどのことを一緒に行ってきました。我々が最初に行ったことは、ロバートに「これは良いアイディアなのか?もしこれが良いアイディアであればこれを俺と一緒にやりたいか?」と言ったことです。そして…

アーロン: お二人はどうやって知り合ったのですか?

ポール: 彼が大学生の頃、私は大学院に通っていました。彼は私より1歳年下でしたが、1年間インターネットでハーバード大学の講義を無断で受けていたため大学を退学になりました。インターネットが今に比べてさほど重宝されていなかった1980年代にハーバードのインターネットを利用した講義が徐々になくなり廃れていったのです。1年間インターネット講義がなくなっても不満を言う者はいませんでした。
しかし、当時ロバートはインターネット講義を復旧させることを決心し、授業の課題をやらなくなって成績が下がりました。そしてついに退学させられました。したがって彼が私より1歳年下であるとは言え、精神年齢は私よりも2歳は年下だったと思います。そのため私がハーバードの大学院へ行っていた時、彼は依然として大学生だったのです。

アーロン: お二人はコンピューターサイエンスのプログラムで出会ったのですか?それともハードウェアを製造する際に出会ったのですか?

ポール: 我々は共に夜間のプログラミングの授業を取っていました。

アーロン: なるほど。その理由は、私も聞いたことがあり、あなたが多くの人々に伝えていることですが、「会社の設立者を見つけるのに最も適した場所は学校である」からですよね。

ポール: 学校ですね。はい、私はそう考えています。

アーロン: そしてそれは自身の経験を通して明らかになっていますよね?

ポール: そうですね。

アーロン: しかしあなたは当時そのようには考えていませんでしたよね。私は当時そのようなことは誰も考えていなかったように思えます。「よう!これから俺たちがやろうとしている会社に携わってくれる人で、その会社を立ち上げてくれる人探してるんだよね」なんて言う人はいなかったでしょうね。

ポール: なんですって?そんなことはないですよ。私がハーバードに通っていた1990年には一緒にAI(人工知能)事業をやろうと思っていましたからね。

カット: そしてアカデミーに入ったんですか?

ポール: はい、もちろんです。私はアイザック・ニュートンのような人になりたかったですからね。

アーロン: それはコンピューターサイエンスの一環だったのですか?

ポール: もちろんです。

カット: それではもう一人の共同事業者であるトレバーとはどこで出会ったのですか?

ポール: そうですね。彼と出会ったきっかけは、私がスタートアップで共に働くべくロバートを採用したことでしたね。これは後でとても滑稽なことだったと分かったのですが、1ヶ月後にロバートが私にこう言いました。「ここで1ヶ月間働いてるけど何も進展しないね。」彼の顔は次第に険しくなりました。そこで私は考えました。「彼の言う通りだ。私たちは多くの優秀な人材を雇って働いているが、この事態はロバートが突然いなくなる事態になりかねないからだ。」とね。
だから私は彼に尋ねたのです。「コンピューターサイエンスの学生の中で誰が一番賢いと思う?」とね。彼は「トレバーです。」と答えました。私は思わず彼に「トレバー?冗談だろ?」と返しました。なぜならトレバーはまぬけな奴だったからです。しかし後になって彼はまぬけであると同時に非常に優秀な人材だと気付きました。

次回号へ続く

【原文】

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