国外銀行のスタートアップとの関わり方 #金融市場 | Hack Letter

国外銀行のスタートアップとの関わり方 #金融市場

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国外銀行のスタートアップとの関わり方

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上図は世界の銀行がいかにFintech市場のスタートアップと関わりをもっているかを表すグラフである。43%の銀行がスタートアップのインキュベートに携わり、20%が資金提供、パートナーシップ契約、10%が企業買収、7%がジョイントベンチャーを立ち上げている。Bank of America, Wells Fargoなどの大手金融機関もベンチャー投資を行い、スタートアップとの大きな関わりを持っている。また、Symphony(金融機関向けのメッセージアプリ)のような、複数の金融機関が共同出資しあいスタートアップをインキュベートするケースもある。

米国4強銀行の過去5年銀行株価

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上記グラフがBank of America, Wells Fargo, Chase, Citigroupとアメリカ最大手4代銀行の過去5年の株価であるである。FIN TECH start-upの到来によりこれまでの既得権益である銀行は大きな痛手を受けているのではと思う方もいるかもしれないが、米国のいずれの銀行も上記で記述した通りスタートアップと関わりを持ち、この5年間で株価を大幅に伸ばしていることがグラフから読み取れる。 

 

FIN TECH急成長都市LondonとNYC

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LONDON

人口: 15,010,295人

市長:  Boris Johnson

ロンドン市GDPは$542Bと世界で第5位、EUでは第1位であり、資本主義経済の中心がイギリスからアメリカに移ったことによるイギリス経済の相対的低下に関わらず、ロンドンは依然としてイギリス、EUを始め世界経済の中心といえる。特に貿易、金融での影響力が強く、British Bankを頂点としロンドンには世界のどの都市よりも多い480以上の銀行が存在し、FIN TECH関係の労働者数は44000人、TECH関係の労働者数は155600人とシリコンバレーやNYCよりも多い。また、2010年よりVCの数は10倍伸び、Startupの起業率は92%成長するなど、過去5年でロンドンのFIN TECH市場成長率は世界一である。ロンドン市長は今後、ロンドンを世界一の金融都市とすべく、世界各国のスタートアップをロンドンに誘致する政策を打ち出していく模様だ。

NewYork

人口: 18,897,109人

市長: Bill de Blasio

 米国で最もFIN TECH市場が沸騰しているのがNYCである。NYCはゴールドマンサックス、マッキンゼーなどの証券会社からBank of AmericaやChase, wells fagoなどの大手銀行の本部が位置する金融町である。シリコンバレーのFIN TECH 市場成長率が13%に比べ、NYは31%と二倍以上あり、その理由としてはFIN TECHスタートアップにとって投資を受けやすい環境が大きな理由である。またスタートアップにとっても銀行と関わりを持ちやすい環境であるため全米で最もFIN TECH市場が成長している都市となった。

 

結論

世界各国のFIN TECH市場が急成長している都市を見ると、いかに国、銀行、スタートアップが連携してプロダクト開発からユーザーテストまで行うが重要であることがわかる。日本政府、日本の銀行は海外と比較するとコンサバでかつスタートアップがリーチしにくいため、今後いかに民間、行政が連携していくことが重要である。東京は2020年東京オリンピックを迎える。世界各国の旅行者を一気にユーザーとして抑える一代チャンスだ。2020年までに日本のFIN TECHスタートアップはいかに海外のユーザーに愛されるプロダクトを作り上げるかが 要となるだろう。

 

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Reporter/@Tompika

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Hikaru Tomura

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