本気で学生起業したいなら崇城大へ行け!~後編~ | Hack Letter

本気で学生起業したいなら崇城大へ行け!~後編~

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他の大学では実現できていない、斬新かつ本格的な起業家育成プログラムを有する熊本の崇城大学。インタビュー前編ではプログラムの3本柱のうちの①授業②起業部について特集した。

「本気で学生起業したいなら崇城大へ行け!~前編~」

http://hackletter.com/?p=3879

後半である今回は3本柱の残りひとつである③学生の起業支援について、またなぜチャレンジングな取り組みを次々と成功できているのかの秘訣に迫る。

 ③学生の起業支援の取り組みの1つとして、起業部は1周年を迎えサンフランシスコに起業家育成の海外拠点を持った。私もサンフランシスコに幾度となく訪れているが、高層ビルやコワーキングスペースが立ち並びとても競争が激しい地域だ。またTwitter,Dropbox,UberやAirbnbなど誰もが知っている企業がサンフランシスコ発であることからわかる通りスタートアップのメッカなのである。そんなサンフランシスコで学生は一体何をするのか、拠点の立ち上げの担当である中島先生にもインタビューを行った。

 

中島 厚秀さん

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崇城大学総合教育センター准教授。同志社大学工学部卒業。メーカー、出版社勤務を経て、2009年情報デザインラボ株式会社設立。彩都IMI大学院スクール講座ディレクター、立命館大学、関西学院大学非常勤講師、関西学院大学サイエンス映像研究センター客員研究員を経て、2015年より現職。

 

3.サンフランシスコまで行って一体何をするの?

”日本人のデザインに対する考え方を180度変える”

Q.まず、サンフランシスコの海外拠点にはどのような基準で学生を送る予定ですか?

学生の選考としてはビジネスプランコンテストで優勝した学生を中心に選んでいきます。しかし海外生活は向き不向きがありますので、海外でうまくやっていけそうな学生を選んでいく予定です。

期間などの制限も設けておりません。やる気がある学生は1年でも何年でも、たくさん学んでほしいです。笑

Q.その学生達にサンフランシスコでどのようなことを学んでほしいのでしょうか?

「デザイン」に関する考え方を180度変えてほしいと思っています。日本ではデザインと聞くと「グラフィックデザイン」や「ファッションデザイン」など、もともと才能があるごく一部の人だけがクリエイティブにつくりあげる華やかものというイメージがあるかと思います。しかしアメリカの教育ではデザインは非常に理論的な過程でつくりあげられています。

しっかり学べば誰でもデザインはできるようになりますし、理論的なデザインを学ぶことでビジネスの設計にも役立っていきます。アメリカで教えられているデザインの教育を、btraxさんに日本の学生向けにカスタマイズして教えていただきます。

Q.いいですね~ぜひわたしも一緒に学ばせて頂きたいです。 そのようなサンフランシスコでの学生の活動を崇城大学の教育にフィードバックしていく予定はありますか?

学生が学んだ経験をもとに「崇城大学流デザイン思考プログラム」を作っていこうと思っています。またサンフランシスコ以外にもどんどん海外に出ていく学生が増えればいいなとおもっています。近い将来、世界中に崇城大学の拠点があるようにしたいですね。

サンフランシスコに行ける学生だけでなく、それを熊本の大学生に役に立つような取り組みがきちんとできているなんて素晴らしいです。他の大学も、グローバル化だ、起業家育成だと言っておりますが、結局ここまで真剣に取り組めているところは少ないと思います。最後に、再び熊野先生に崇城大学のすばらしい取り組みの秘訣についてお聞きしたいと思います。

 

4.どうすれば他の大学はどうすれば崇城大学のようになれるの?

”グローバル化、起業家育成に近道なし”

Q.起業家プログラムではどんどん斬新な取り組みをされていていますが、そのような取り組みをすばやく実現する秘訣などはあるのでしょうか?

特別な秘訣などはありません。学長なり副学長なり、経営のトップの方々と密にコミュニケーションをとるのみです。熊野が着任した当時(2014年4月)から「起業家やベンチャーキャピタルの方とのコラボレーション」「ビジネスプランコンテストへの応募」「シリコンバレーの研修」など今行っているすべての活動の絵を描いており、その時点で大学の承認も得ておりました。周りから見れば突発的なアイデアにどんどんチャレンジしているように見えるかもしれませんが、実は中長期の計画に忠実に従い活動しているまでなのです。

Q.秘訣などは無く、計画を作成し、それを着実に実現されているのですね。まさに「成功に近道なし」ですね!活動される上で意識している他の大学はありますか?

意識している日本の大学はないです(きっぱり)。もちろん、一研究者として他の大学の動向を常に見てはいます。海外の大学はやはりアメリカのスタンフォード大学は意識していますね。理由として1つ目に起業家の実績がとにかくすごい、2つ目は大学の教授が社会と多くの繋がりをもっている。3つ目は学生が卒業した後も学生と先生の関係が続いているという点です。崇城大学の起業部の学生が卒業した後も、ずっと関係を続けていけるようにしていきます。

Q.崇城大学が日本のスタンフォードになる日も遠くはなさそうです。それでは最後にこれからの具体的な展望をよろしくお願いいたします。

具体的な数字にすると、毎年崇城大学から3社の会社をつくる見込みなので、10年で30社を作ります。またその中から10年以内に3社以上を上場させ、崇城グループ全体で300億円の売り上げがあるグループ企業になるようにします。また、崇城大学のベンチャーキャピタルも作ろうと現在動いております。

そしてやはりこれからも、学生起業家をどんどん輩出していくことが一番の目的です。他の起業家プログラムでは「起業家にはならなくていいが、起業家精神を教えます」といったものが多いですが、起業家精神というものは実際に起業してみないとわからないことです。そういうことであれば、学生のうちにいちはやく起業して起業家精神を実際に身に着けてもらうことがとても大事です。これからも「起業したい!」という学生がいる限り頑張っていきますよ!

ありがとうございました。

今回1時間を超えるインタビューをさせて頂きましたが、冗談を交えながら終始元気よくお話していただいた2人の先生方からは、とにかく生徒を第一に思う熱意が伝わってきました。崇城大学の起業家育成プログラム自体がスタートアップのようなもので、学生たちは次々とイベントやプログラムを成功させていく先生方の背中を見て更に刺激を受けているのだと思います。

このインタビュー記事を見た大学生や教員の方が、崇城大学に負けないように動き出してくれることをシリコンバレーから願うと同時に、私もシリコンバレーにいる間に更なるチャレンジをしていこうと思います!

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