インターネットでシリコンバレーは世界を救えるか? | Hack Letter/シリコンバレー情報

インターネットでシリコンバレーは世界を救えるか?

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先日ネパールで7.8マグニチュードの地震が起こったが、行方不明者を探し、特定するのに意外な情報源が利用されている。シリコンバレーの2つの大企業である。

GoogleとFacebook の両社が携帯電話ベースの方法を使い、地震の被災者追跡を行った。両社が発達していく世界にインターネットを流通させ、大きな影響を与えていく中で、これは相互通信能力というものがどれだけ偉大なものかを示すものとなった。しかしながら、100人のうち77人が携帯利用者であるネパールのような国では(アメリカでは100人中96人)、携帯普及のためにまだ努力が必要であることも示された。

Facebook Safety Check

基本的にはFacebookによるSafety Checkを使って、その犠牲者がいる場所に応じて2つのことができる。自然災害による影響を受けたエリアにいるFacebookユーザーたちは、Facebookサイトにログインし、safeボタンを押し、身の安全を示すことができる。また、世界のユーザーたちがFacebookサイトにログインし、被災地にいる友達の安全を確認することができる。この手段は、2011年に日本を襲った破壊的な地震と津波に対応して、日本のエンジニアたちにより作られた。

以下が実際にその特徴を作動させる方法だ。

1.   自然災害後、Facebookが特定の地域に対して、Safety Checkを作動させる。ネパール地震の場合、Facebookはネパールの中心部からインド北部、中国南部を含む半径150マイルの地域を指定した。報道によると、ネパール国境から4時間離れた地域のインドのユーザーたちまでもがチェックインするよう促されたようである。

2.   それから、3つの地理的位置『Facebookプロフィールに登録したあなたの現住都市』『あなたが災害寸前に居た場所(もしFacebookの”近くにいる友達“機能を作動させていれば)』『あなたがインターネットを使っている都市』に応じて、Facebookはその地域すべてのユーザーにお知らせを送る。そのお知らせで、ユーザーは「私は安全です」もしくは「私はその地域にいません」のどちらかをクリックする選択肢が与えられる。

3.   もしあなたが「私は安全です」ボタンを選択すれば、あなたのFacebookニュースフィードにポストされるだけでなく、友達にお知らせとして送られる。このポストは公共のものではなく、あなたの友達にしか見られないようにできている。また、デスクトップユーザーたちは自らSafety Checkページにいき、自分がそのエリアにいることを手動で示すこともできる。

しかしながら、今回の地震の件で、ネパールにはたった440万人のFacebookユーザーしかいないにもかかわらず、Facebookは何人がその手段を利用したかをまだ公表していない。特に、この手段を利用するにはFacebookスマートフォンアプリ使う必要があり、またネパールでのスマートフォン普及は極めて低いのである。

Google Person Finder

Safety Checkと同じく、Google Person Finderは被災地にいる人々を世界中の家族、友達と繋ぐことを目的としている。基本的には、行方不明者の報告を追跡する大規模で開放的なプラットフォームを供給している。最近では、ハイヤン台風やボストン爆破の犠牲者を助けるために利用された。

以下がこのシステムを作動させる方法だ。

1.   大災害後、GoogleがPerson Finder を作動させる。

2.   被災地にいる家族、友達、知り合い、またはジャーナリスト等とともにいる人々がサイトにアクセスできるようになり、次の二つのことができる。(1)探しているひとの名前を列挙する。 (2)安全確認できているひとに関する情報を提供する。Googleはこれらの記録を、被災者の電話番号、メールアドレス、災害寸前にいた地域などの情報と共に、巨大な検索可能データベースに集めてくれる。

3.   ユーザーたちはそれぞれの情報を個人でアップデートすることができる。全ての記録は記録後60日で消去される。

Person Finder はネパール地震による5700人の記録を追跡している。データベースはコンピューターのテキストでしか検索できないが、このサービス自体は、インターネットへの手段がない人でも利用可能なため、理論的にはFacebookのSafety Checkよりも利用しやすいかもしれない。

しかし、ほとんどの人々がこれらのシステムにアクセス出来なかったら、そのシステムは便利なのだろうか?シリコンバレーが世界を守れるかという興味深い疑問が提起される。世界銀行によると、携帯電話はネパールでかなり普及しているが、インターネットへのアクセス可能なスマートフォンの普及はまだまだ進んでいないようである。また、先日起こった地震では、広範囲の電力が供給停止し、インターネットを遅らせ、人々が電話やパソコンを充電するのは不可能であったそうだ。

『災害が起こった時、人々は自分の愛する人が安全であるか知る必要がある』

Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏は、『ネットワークに接続できることが最も重要になるのはこのような災害時である』と語った。

http://www.washingtonpost.com/news/the-intersect/wp/2015/04/27/how-google-and-facebook-are-finding-victims-of-the-nepal-earthquake/

これから、世界にもっとインターネットシステムにアクセス可能な方法が普及することを願いたい。また避けられない災害が起きた時に、少しでも多くのひとの安全を確認できる世界に、シリコンバレーが変えてゆけることを期待したい。

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